KANZOに聴け

内村鑑三翁が生きていたら何を考え何を語るのだろう…

2019-01-01から1年間の記事一覧

「愛国」を叫ぶ者たちよ!

戦時中のいわゆる徴用工問題及び慰安婦問題に正面から取り組むことを回避して韓国政府に責任を押し付け、その後韓国をいわゆるホワイト国から除外したことに端を発し、韓国と日本は戦後初めてとも言える最悪の外交関係に陥っている。政府間の批難合戦が繰り…

独裁者よ、見よ!

2019年8月の初めのこと。TVを何気なく見ていてこの映像(動画)を見た瞬間凍りついて、次に胸が詰まり嗚咽していた。隣で一緒に見ていた妻も同じだった。その日ワタシはこの映像についてメモを記した。 「シリア軍・ロシア軍合同の爆撃によって崩壊したビルの…

デストピア(暗黒郷)はすぐそこに!

かつてワタシは安倍晋三現首相(以下彼のことをAと略す)が書いたとされる『美しい国へ』を読んだことがある。改めて確かめてみると2006年初版なのでその頃だったようだ。1968年川端康成がノーベル賞を受賞した際の講演録が『美しい日本の私』(1969年)であった…

「寄り添う」ってか?

NHKのニュース番組などの締めくくりの言葉、使い方はこうだ「このような被災地の方々の悩みと苦しみに私たちも寄り添っていかなければならないと思います」とか、「事故に遭い苦しんでいる人たちのことを思うとき私たちが寄り添って一緒に考えていくことが大…

死刑制度の国際標準を考えよ!

1年が過ぎた。オウム真理教教祖ら7人の死刑執行の前日2018年7月5日夜、アベ自民党総裁を囲んで自民党諸氏ら、と言ってもへつらい議員たちらが自民党の施設で大宴会を開催した。当夜の宴会写真は片山某とかいう女性議員らが”嬉々として”SNSに投稿した。死刑執…

良心の呵責を感じませんか、あなた!

2018年の悲惨のハイライト・モリカケ問題の報道を連日見ていて、アベアソウスガや官僚たちの明々白々の「ウソ」で嫌気がさしたことを記憶している。当時の新聞TVの報道記者も野党の面々も同じ気持に落ち込んでいたのではないか。この事象は、それもこれもア…

ゲソ政治家‥日本の不幸

イカのゲソは昔は捨てられていた。マグロのトロ、カツオのハラガワなども同じだった。ところが江戸東京の人口が増えてきて捨てるのは勿体ないと気づいた魚屋あり、食してみたところ食えないことはないとされ今では珍品とも高級品ともされて大手を振って歩い…

「就職氷河期世代対策」の虚!

自民党コイズミ政権(2001-06)下では、「構造改革」つまり官から民へという「錦の御旗」のもとに、労働者派遣法の規制緩和を実行した。これには自由主義経済学者(?) タケナカヘイゾウが国務大臣として深く関わった。タケナカはその後平然として大手派遣企業の…

”世論”の虚

内村鑑三翁の言である。 「輿論は神の声なりと意(おも)ふは非なり、神の声は常に輿論に反対す、昔時の予言者は皆悉く輿論の反抗者なりき、人類何者ぞ、聖書に曰くエホバ天より人の子を望みて悟る者、神を究(たず)ぬる者ありやと見給ひしに皆な逆(そむ)き出て…

イランに何をしに行った?

鑑三翁は政治家ではなかったのだが(実は鑑三翁の見識と雄弁のゆえ政治家への誘いは頻繁にあったが彼は一笑に付していた)、国家間の「外交」とは国家間の利害に関わる厳しい戦いであり、国と国との間に横たわる宿痾とも言える現実を認識していた。今日日、ア…

後ろめたさなくば堂々と国連に返事を返せ!

内村鑑三翁は日記に記す。国による言論統制の話だ。 「(1919年)3月15日(土)大雨 警視庁に呼出され三月号雑誌の記事に就て注意を受けた、「聖書と現世」の一欄時事に触れるの虞れありとの事であった、謹んで御注意に順ひ此欄を廃することに決定(きめ)た、永遠…

外交らしきもの―アベ海外旅行

内村鑑三は第一次世界大戦後の戦後処理に関して次のように記している。 「所謂外交とは何ぞ、他国を盗む事のeuphemism(言を美はしくして云ふ事)に過ぎない、一国が他国を盗む事は未だ重き罪悪として認められないのである、露独墺の三国聯合して波蘭(ポーラン…

アベ君!憲法全文を読みなさい!

内村鑑三翁は、聖書の解説で詩篇(12:8「卑しい事が人の子のなかにあがめられている時、悪しき者はいたる所でほしいままにあるいています」) に触れながら、次のように記している。1910年の頃だ。 「卑劣なる彼等は曰ふ「我等は舌を以て勝たん」と、彼等は正…

ボーッと生きて在職2700日か!

日本国アベ首相は、”通算”で在職日数が二千七百日を越えて歴代3位の初代首相伊藤博文と並んだことについて、嬉々として「国民の皆さまから力強い支援をいただき感謝したい」と述べたとか。思弁なく思想なく漢字も十分に読めず活舌も覚束ないこの人は、手練…

如何様(イカサマ)政治が蔓延中・その3

斯くして日本の世はイカサマ政治が蔓延中である。 トランプを観光客として招き相撲ゴルフ炉端焼きそして新天皇拝謁、1兆円!以上にも及ぶ何百機もの戦闘機の爆買いなぞは、軍産国家アメリカのたぶらかしに長けた優秀な営業マントランプに媚びた結果というか…

如何様(イカサマ)政治が蔓延中・その2

国会予算等委員会でこれら政権政党議員が雁首を並べて出席する場面があるならまだこれらの嘘を追跡することができるが、今日日これら委員会審議自体が開かれていない。90日以上にもなるそうだ。こんな道理に欠けることを為す政権とは何者なのか。その理由を…

如何様(イカサマ)政治が蔓延中・その1

「国民を信ぜざる亦信ずる能はざる退縮的の政府が、自己の衰亡と共に国家の壊頽(かいたい)を助けつゝあるは歎ずべきかな。」との言は、愚かな政府を戴いている今日日の事柄にあらず、内村鑑三翁が明治31年6月に『東京独立雑誌』第2号に記した記事である。 鑑…

それでもトランプに委ねるという愚

森本あんり氏(国際基督教大学)は、アメリカという国の”精神の塊り”に関して『反知性主義』(新潮選書、2015)という本を著している。森本氏はアメリカの一つの宗教的伝統としての福音派キリスト教徒のことについて記しながら、アメリカ人に巣食っている精神の…

トランプ・エフェクト―悪性感染症の伝播

アメリカ人の集団的精神がトランプを生む(大統領に選出される)下地となっているという考え方はワタシにも理解できた。だが一方でアメリカの民主共和の二大政党政治体制や選挙プロセスにも問題はあるのだろう。トランプが大統領選で獲得した選挙人は304人、敗…

トランプという代償解毒剤…

どうしてこんなヤツ”such a terrible guy”をアメリカ国民は大統領に選んだのか――。 ふと大統領の就任演説を聞くために、全米からバスを駆って何日もかけて集まる何十万ものアメリカ国民の群れを思い起こした。トランプに限らずオバマのときもそうだった。こ…

忠実な身内から”神の声”が…

トランプは他人を信用しない。だから大統領周辺の要職を親族や忠実な番犬のようなイエスマンで固めている。娘婿クシュナ―(熱心なユダヤ教徒)もそのひとりだ。以下ワタシの想像物語。 クシュナ―とトランプとの会話。 ”お義父さん、聖書にはこう書いてあります…

精神医学者たちが下した恐ろしい「診断」

天眼鏡を片手に1冊の本を読んだ。『バンディ・リー編、村松太郎訳:ドナルド・トランプの危険な兆候;精神科医たちは敢えて告発する(The Dangerous Case of Donald Trump).』(岩波書店、2018)だ。(以下バンディ・リー本とする)。 アメリカには「ゴールドウ…

トランプもアメリカもわからない!

アメリカ大統領トランプが日本に来るそうな、そして日本のバカ殿が桝席千五百人分を国費税金で買い上げて相撲観戦させて差し上げるとか、新天皇に会わせて差し上げるとかのニュースに触れてめまいが起きた。このめまいと吐き気は、トランプ自身と、手揉みし…