KANZOに聴け

内村鑑三翁が生きていたら何を考え何を語るのだろう…

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

司法世界の異様/奇怪

2020年9月21日の東京新聞では、大阪地検特捜部の検事による証拠改ざん発覚から10年が経過したことから、冤罪に巻き込まれた元厚生労働次官の村木敦子さんの取材記事を取り上げている。新聞のタイトルは村木さんの発言「検察は権力を抑制的に」として、その後…

小事善大事悪;キモの小さなニッポン人

私が敬愛する内村鑑三翁は、明治・大正・昭和と生きた言論人にして基督者として知られている。翁の社会に対する発言の的確さと鋭さには驚嘆すべきものがある。これらの発言は、藩閥政治や政界・政治家、教育界・教育者、新聞界・新聞人、出版界、宗教界・宗…

空無の愚王を生む社会 

M.ピカートは1888年スイス生まれの医師にして20世紀を代表する思想家。日本でも『沈黙の世界』『神よりの逃走』、そしてここで取り上げた『われわれ自身のなかのヒトラー』(いずれもみすず書房刊)などの翻訳書がある。ワタシはピカートの鋭い分析力と公正な…

嘘と不正を繰り返す人って‥

アベ首相が20年8月下旬退陣を示唆した。本人の記者会見では持病の悪化が政治判断を過つので‥と言っていたが、主治医がいる慶応義塾大学病院の医師らは「虚偽だ、詐病だ」とコメントしているらしい。息を吐くように嘘をつく人間は、この期に至ってもなお嘘を…

馬鹿の政治

「馬鹿」は使い方によっては差別用語ともなるだろう。だが待てよ。永六輔が法律で尺貫法を用いることを禁止したことを受けて、尺貫法の復権運動を展開したことがある。だって落語で熊さん八つぁんの住む「間口九尺の長屋…」を「間口2.7メートルの…」としたら…

ニッポン国の荒みと滅びの予感

アベ首相が退陣を表明した直後に通信社TV企業新聞社の世論調査が行われ、俄然内閣支持率が急上昇したとの報道。この支持率の急上昇には、世論調査自体の愚かなカラクリがあるとしても、これはワタシは深刻な現象であると考えている。なぜ深刻なのか‥。明治の…