KANZOに聴け

内村鑑三翁が生きていたら何を考え何を語るのだろう…

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

偽りに偽りを積み重ねた果てに‥

20年8月下旬アベ首相が退陣を示唆する記者会見を行った。在任7年8か月は歴代内閣でも最長不倒距離らしい。ご本人は歴史に残る記録と自慢げだったが”別に‥それがどうした”との感を持つ人も極めて多いだろう。この国の内閣総理大臣を何年やったということより…

不起立は後世への最大遺物 

この君が代最高裁判決を知って、ワタシは明治の気骨の言論人・内村鑑三翁の不敬事件を思い起こした。 鑑三翁は明治24(1891)年、当時勤務していた第一高等学校教育勅語奉読式典で、天皇真筆に奉拝(最敬礼)を為さなかった故に、同僚教師や生徒によって批難され…

校歌歌わず君が代斉唱の珍奇

新型コロナウイルス感染拡大中の20年3月、東京都立学校全ての卒業式で「君が代」が斉唱されていた。全国一斉休校となり飛沫感染を懸念する学校で、合唱歌や校歌も歌わず卒業証書を手渡す際にも生徒の名前を読み上げることもしない中で、何故「君が代」が歌わ…

妻は安楽死を望んだか‥

こうした「日本人」であるので、独立した思考で真に自らの問題意識と覚悟をもって「安楽死」法を深く考える人が多く出てくるとは思われない‥ワタシはそう思う。オランダやスイスが法律を制定したのでこれに倣って法律を制定するのが先進国の姿だ、と宣う法律…

無宗教の民の不実

あれほどの長い期間をかけて検討されたいわゆる「臓器移植法」が1997年に制定されて以後、日本人の臓器提供者は西欧に比較すれば極小で推移していることを考えてみたらいい。「臓器」の「移植」は日本人の「性分」にそぐわないのかもしれない。神から与えら…

盪(とろ)い日本人

そこへいくと日本人はどうだろう。どこにでも山から水は流れ作物は豊かに実り、自然環境は豊かで四季があり、山川草木の恩恵にあずかることが出来た幸福な民族である。自然の中の木々や山や岩に宿る八百万の神が信仰の対象となってきた。いつでもどこでも安…

深遠が深遠に応える

人間の生死は未来に向けての航海のようなものだ。停泊地は定まってはいないのに無理に停泊地を選択せよと迫るのが「安楽死」の法制化である。人生には愉しみが限りなくあるし哀しみ苦しみも限りなくあるけれども、法律によってこれらがすべて規制され選択肢…

「安楽死」を弄ぶな‥

ALSの患者さんが主治医でもない二人の医師に”安楽死”を依頼して実行した。二人の医師はその後逮捕された。2020年7月のことである。この患者さんはSNSで一人の医師と出遭い、この医師につながるもう一人の医師とタッグを組んで実行したようだ。 過去の判例(名…

またそのハナシですか‥   

またそのハナシですか…老者はなぜ同じことを繰り返し話すのだろう。こう言うワタシもそのうちの一人だと自認している。いつも嫁さんに「また同じ話をして、その話は何度も聞いたわよ」と言われている。実はこのことは気づいてはいるのだが話題が少ないので「…