KANZOに聴け

内村鑑三翁が生きていたら何を考え何を語るのだろう…

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

正邪の判定は曇らせるな

前回の一文は足尾鉱毒事件が進行しつつあった時点で、田中正造翁が不当に収監されたことに関して内村鑑三翁が異議申し立てすべく執筆された。近代化を急ぐ明治政府の尖兵となって古河は足尾銅山を開発した。古河は財を成し政府の覚えよく叙位され放蕩の限り…

鑑三翁と正造翁が共鳴を起こす

明治に田中正造翁がいたことを記したが、もう一人の巨星がいる。わが愛する内村鑑三翁である。内村鑑三翁は万延2年生まれで明治大正昭和にかけて活動し昭和5年に70歳で亡くなるまで、生涯キリスト者として日本の思想界のみならずわが国に多大な影響を与えた…

闇の宿痾(しゅくあ)が続く

足尾鉱毒事件の経緯は、水俣病事件の経緯と同類である。国・政府・官僚・直接加害者の企業また司法までがタッグを組んで、医学的にも明らかにされた一連の瑕疵を認めず、手前たちの利益を協働して守ろうとする姿勢はしたたかで強靭なものだった。その過程で…

明治に田中正造翁あり

2018年は明治改元から150年の節目の年で当時のアベ首相は憲政記念館で記念式典を開いた。この首相が憲政記念館で明治改元の式典を開いたのには、何か意図があったのだろうか。魚の骨がノドに刺さって不快なように以前から気になって仕方なかった。憲政記念館…